寒さが厳しくなりました。入所ご利用者様は皆さん暖かく重ね着をしておられますが、機能訓練室では、「暑くなってきたよ!」と着ていた服を脱いで運動しておられる方もいらっしゃいます。換気のため窓を開けていることも多いのですが、当苑の機能訓練室は陽当たりが良く、外よりも随分暖かく感じます。
今回はパワーリハビリの機器を3つ紹介します。パワーリハビリという言葉は最近でこそよく聞かれる言葉ですが、ひと昔前は高齢者に対してこういった機器を使用することはほとんどありませんでした。若い方がよくおこなう筋力トレーニングは、重い負荷をかけ、少ない回数で筋肉を太くする運動ですが、このパワーリハビリは、軽い負荷で日頃使っていない筋肉を使う運動なので、運動量が低下した高齢者にも適しています。この機器を使ったリハビリは、入所、通所問わず利用者様に人気で、順番待ちになることも多いです。
〔1〕ローイング/チェストプレス(持ち手の位置を変えることによって2種類の運動が可能)
これは主に、背中や胸、腕の筋肉を使う機器です。歩いているときに前のめりになりやすい利用者様や、肩や腕の骨折後の利用者様などにも使用しています。
ちなみに私は、タプタプした二の腕をどうにかしたくて頑張っています(たまにですが…笑)
〔2〕ヒップアダクション/アブダクション(足を乗せる台の位置を変えることによって2種類の運動が可能)
これは主に太ももの内側と外側の筋力を使う機器です。立ち上がりや歩行時にふらつきが多い方などにも使用しています。
〔3〕レッグプレス
これは主に、太もも全体やお尻、ふくらはぎの後面の筋肉を使う機器です。〔2〕の機器と同じように立ち上がりや歩行時にふらつきが多い方などにも使用していますが、利用者様ごとにふらつきの原因となる筋肉が違うこともあるため、その方にあった機器を選択しています。
今回の機能訓練室の紹介は以上です。まだまだ紹介していない秘密?!がありますので、また次回をお楽しみに!
(リハビリ科 O)